『ヘイ・ジュード〜東京バンドワゴン第13弾』小路幸也 〜親と子、鼻ツーン物語
東京バンドワゴンシリーズ第13弾
『新刊のタイトルは『ヘイ ジュード』。
子供たちは転換期を迎え、それぞれに旅立ちの予感。
新刊の紹介文に「別れの予感と旅立ちの切なさが際立つ。。。。」とありました!
どういうこと? 誰と誰が別れるの? もしかして、あの子とこの子の別れ!? それとも夫と妻の危機!? (どの夫婦や!?)
いやいや、もしかして勘一さんが(O_O)?』 なんて。。。。
前回の本作紹介で書きましたが。。。 ここよ〜 ←click!
そーいうことね〜!!
いや、もうほんと、ドッキドキで読み始めたんですが。 なるほど、切ないわ。
このシリーズでこんなに泣いたのは初めてかも。
これまでも、じわっと涙がにじむことはありましたけど、本作ほど鼻の奥がツーンとくることはなかった。 もうほんと、全編を通して鼻ツーンものでした(T^T)
花陽ちゃんの医学部合格発表の前は、堀田家のみんなと一緒にそわそわして、合格発表の後はみんなと一緒に涙して。 私も花陽ちゃんのお母さんというかおばあちゃんというか親戚のおばちゃんというか。。。まあ、とにかく堀田家の一員になったような心持ちになったんです。
このシリーズのすごいところだな、って感じるのはこういうところですね。 読者である私も堀田家の一員になったように錯覚してしまうところ。
小説の中に入り込んで楽しむのがnokia流の読書ですが、入り込めてしまう小説というのは実はそんなに多くはありません。 入りたくても入れない、傍観者として物語を読み進めていくしかできないことの方が多いんです。
東京バンドワゴンはシリーズ当初から、いつのまにか物語の中に引き込まれていましたね。 これぞまさしく小路マジック!
本作「ヘイ・ジュード(東京バンドワゴン)」小路幸也は、タイトルからも想像できるとおり、親と子の物語が際立っています。 帯にもありますが、かねてより療養中であった藤島さんのお父様が亡くなられました。 仲が悪いわけではなかった藤島親子ですが、それぞれに違う道を歩んできた父と子が一つの方へ向かって道を切り開いていく。 藤島さん一人では思いつかなかったことも、堀田家のみんなと知恵を出し合えば、あるべきところへ収まっていく。 まさに堀田家の家訓「本は収まるところに収まる」ですね。 あ、ちょっと使い方が間違ってるかな(^ ^;;)?
(冬)人と出会わばあかよろし・・・藤島さんの物語
(春)新しき風大いにおこる・・・懐かしいあの子の物語
(夏)若さ故の二人の夏に・・・研人と芽莉依の物語
(秋)ヘイ・ジュード・・・裕太と怜井奈、そして花陽の物語
まだ読んでない方もいらっしゃると思うので、ネタバレにならないようこれくらいで(^o^)
ヘイ・ジュード 東京バンドワゴン (東京バンドワゴン) 価格:1,620円 |
シリーズ第11弾は文庫になりました↓
ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード (東京バンドワゴン)
今年もホットな東京バンドワゴン。
当たり前のことなんだけど、子供達はだんだんと大人になっていく。 大人の私たちは子供達の成長を暖かく、信じて見守っていかなくちゃね。
ホットだけれど、ちょっぴりしょっぱい今年の東京バンドワゴン、よろしければご一緒に(*^^*)
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