巨大モールVS商店街!「脱・限界集落株式会社」黒野伸一
『脱・限界集落株式会社』黒野伸一
「限界集落株式会社 」の続編として描かれた作品。
今回の主人公は、東京から幕悦町にやってきた健太。
特にやりたいことがあってやってきたわけではない。
幕悦のシェアハウスの家賃が安かったから、という理由。
ま、それでも若い人が減ってきている田舎町には若い男手というのは貴重な存在です。
コミュニティカフェで働く健太くん、なかなか自分の言いたいことを言えない気の弱い所があるんですね。。。
幕悦町の商店街地区に再開発の話が上がった。
高層マンションや商業施設を擁する近代的な町にしようという。
近隣に巨大モールが作られたことから、住民も『便利になるならいいだろう』と、賛成派が多数。
しかし、昔ながらの風情ある商店街を好む人たちもいます。
キラキラした華やかなモールは落ち着かない、という意見もあったり。
商店街をモールのようにする必要があるのか?
住民たちの闘いが始まります。
本作は、続編ではあるわけですが、前作で活躍した面々はなかなか登場しません。
何十ページか進んでやっと、最初から登場していた人が止村のあの人だった、というのがわかります。
そのまま物語は進んで、中盤になってやっとあの人が登場するんです。
中頃って。。 遅っ!!
でもね、あの人が登場するんですが、あまり表には出てきません。
あくまで、本作の主人公は幕悦商店街に住む人たちなんです。
そんなところが、「続」となっていない所以でしょうかね。
主人公が前作と全く違うというのがニクいですね。
さてさて、幕悦商店街は再開発の波に飲まれてしまうのか?
あなたの目でお確かめくださいね。
ではまた。
have a nice reading time!