読書日記 nokia's bookshelf

小説など面白かった本を紹介する読書ブログです

時に純愛は残酷で…「オネスティ」石田衣良

隣同士に住むカイとミノリ。 幼なじみの二人が交わした約束は。。。

「お互いに秘密は作らない」

自由奔放で恋も年頃の女の子並みに楽しむミノリと、自宅で絵を描くことだけに満足しているカイ。

対照的な二人だけれど、経験したことの全てをお互いに話そうと約束しあった。

小さい頃に内緒話はなしね、と約束しても、成長するにつれてそんな約束は反故になってしまうもの。けれどミノリとカイの報告会は幾つになっても続いていた。

実りは自由奔放に恋愛も楽しんでいる。恋愛話もエッチ話もカイに隠すことなく話してしまう。カイは相変わらずミノリに話して聞かせることも少なくて。

 他の誰よりもミノリはカイのことを、カイはミノリのことを想いながらも「お互いに男女の関係にはならない」という約束を貫く。

幼いころの純粋な約束はいつまで続くのか?

純愛だからこそ、周りの誰かを傷つけてしまうこともある。 いっそ男女の関係になってくれたほうが攻めようもあるのに。時に純愛は残酷です。

純愛って。。。?

ちょっと考えさせられてしまう一冊でした。