おいおい神さん、それでいいのか?「すべての神様の十月」小路幸也
こんばんは。
今日は何を読みましたか?
今夜紹介するのは。。
「すべての神様の十月」小路幸也
八百万の神が宿る日本。
七福神、お稲荷さん、山神さん、水神さん。。。
あれ? お稲荷さんは神さんと違うのかな?
ま、いっか。
福の神。
疫病神。
貧乏神に死神。。。
そして九十九神。
本作は、それぞれの神様が主人公です。
人間とともに生きる神様。
人間社会に紛れて、神様の本分、人間のために何かをする神様。
物にやどり、人間を見守る神様。
神様にもそれぞれ生き方(?)があるんですね。
人間の死を見届けるのが仕事の死神さん。
それを悲しいとか不幸だとかは感じない。
それが死神の本分だから。仕事だから。
もしも死神さんが「幸せだ」と感じることができるなら。
そのとき死神さんはどうなってしまうのか。。。
人間に福をもたらす福の神さん。
人様に幸せをもたらすのだから、どれほどおおらかな神様なんだろう。
それは勝手な思い込み。
人間に福をもたらすために、神様は自身をすり減らしていた。。。
究極は「物」に宿る神様、九十九神。
いま、nokiaはパソコンに向かって「機嫌よく動いてや~~」ってお願いしながら書いてますが。。。
実はパソコンにも九十九神がいて、九十九神さんの機嫌が悪くなるとフリーズしたりするんじゃないのか?
なんて、ちょっとファンタジーなことを考えたりもするんです。
この作品に出てくる九十九神さんがとっても柔軟な考えをお持ちなんですね。
「おいおい、神さん! それでいいのか!?」
思わず突っ込んでしまいました。
パソコンに宿る九十九神さんはここから連想してしまってます。
生まれてから死ぬまでに、いったいどれだけの神様に手を合わせているんでしょうね。
宗教に関してはあまり関心がない方も、自然と「どこかにいる神様」にお願い事をしていませんか?
宗教という概念が生まれる以前から、私達祖先の中に漠然と神様はいたのだと思います。
無意識のうちにお願い事をするのって、とても自然なことのような気がするのは私だけ?
みなさんのまわりにも九十九神さん、いらっしゃるかもしれませんね(*^^*)
Have a nice reading time!
おやすみなさい。。。
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2014-6-20 PHP研究所
contents
幸せな死神
貧乏神の災難
疫病神が微笑む
動かない道祖神
ひとりの九十九神
福の神の幸せ
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