読書日記 nokia's bookshelf

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犯人の狙いはいったい何だ!?「天空の蜂」東野圭吾

こんばんは。 今日はどんな一日でしたか?

今夜紹介するのは、

「天空の蜂」東野圭吾

 

「高速増殖原型炉『新陽』に大型ヘリを墜落させる」

自衛隊から新型の大型ヘリを盗み、遠隔操作で『新陽』上空まで移動させた犯人からの通告があった。 「『新陽』を除く他の原子力発電所を停止しろ」という。 『新陽』は止めるな、とも。 しかし、大型ヘリには子供が取り残されている。。。

原子力発電所運転員、警察、自衛隊、ヘリ製造の重工業社員、はては官邸までも巻き込んだ一大スペクタクル。 子供は無事に助けることはできるのか? 犯人の本当の要求は何なのか?

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最後まで気を抜けません。 この作品、文庫で600ページ以上あるのですが、これだけのページをかけて、たった数時間の出来事しか書かれていません。 それだけをみても、どれほど中身が濃いか想像がつきますよね。

本作が発表されたのは1995年11月。20年以上も前のことです。 おそらくほとんどの人が、原子力発電所の事故は福島の原発を目の当たりにして初めて意識するようになったんじゃないでしょうか。 それよりもずっと以前に、原子力発電所に事故が起きればどんなことになるのかが書かれているのです。

 

ただ、最後までわからなかったことが。。。 肯定しているのか、否定しているのかがよくわからないんです。 まあ、そこは東野圭吾さんですから。 ラストの1ページはあなたが作ってね、的な終わり方。 みなさんはどんな1ページを作るでしょうか。 ぜひ読んでみてくださいね。