青いもの、ビジネスになるのか?「ブルー・ゴールド」真保裕一
青い金? 青のお金?
小さなコンサルタント会社へ出向を命じられた若き商社マン。 「出向を命じられた。。。」というのは、ローカル線で行こう! の副社長みたいですね~
やはり思うわけです。 「なんでオレが。。。」
大手商社にいたのに、小さな会社へいかされるとやはり劣等感というか、そんな気持ちになってしまうんでしょうか。 出向先でイヤイヤながら仕事をしていたのが、いつの間にかその仕事にのめり込んでいた。。。 というのもお決まりのストーリー。
でもね、「お決まりの」と軽くあしらってはいけませぬ。 真保裕一さんの小説は、細部にわたってきっちりと取材されたり、調べられたりして書かれているんだな、ということがよくわかります。 小説というエンターテイメントでありながら、それぞれの業界のことがちゃんとお勉強できる仕掛け(?)になっています。
本作のタイトルの「ブルー」は何かわかりますか?
ブルー=青=水 そうなんです。ここで言うブルーは「水」のことなんですね。
日本では、水はタダ、という概念が長くあったと思います。 小さな島国でありながら、豊かな山と川のお陰ですね。 しかし「安全な水」というのは限られてきているように思えます。 そんな「安全な水」をめぐるこの作品、最後まで気を抜けませんよ!
|
|
||||
|
|
||||
|
|
今夜あなたは何を読みましたか? では、おやすみなさい。。。zzz