この国、歌舞伎町から変えてみせる「平成猿蟹合戦図」吉田修一
猿蟹合戦? おとぎ話的な。。。? 確かに平成のおとぎ話ですね。
こんばんは。 今夜はこちら。
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ひき逃げ事件を目撃してしまったバーテンダー、子持ちのホステス、世界的なチェロ奏者、政治家の秘書になりたいマネージャー、クラブのママ。。。
新宿歌舞伎町という小さな場所から始まった物語は、いろいろな人を巻き込みながら、やがて大きな世界へと続いていきます。
歌舞伎町というとnokiaは大沢在昌氏の「新宿鮫シリーズ」を連想してしまうのですが、この作品に登場する歌舞伎町はもっと狭い範囲のことなのかな、って感じました。
ひき逃げ事件を目撃したバーテンダー淳平、現場をしっかりと見ていたものだから良からぬことを思いついた。
「ちょっと脅しをかけてみようか。。。」
脅しをかけるつもりが、人のいい淳平ではなかなかうまく行かず。 人の良さが、巡り巡って壮大な展開へとなっていきます。そして国を動かす人となっていく。
現実の世界だと、おそらくバーテンダーであったことがが判明した時点で失職してしまうんでしょう。職業差別だろ、って突っ込んでくれるような肝っ玉の大きな大人も今はいないですものね。 小説の世界だからこそできることであって、読んでる私達も拳を握って応援したくなります。
テンポよく、次々とお話しは展開していくので、あっという間にラストまで読んでしまいました。 物語に書かれているその後の淳平くんがこの国のために頑張ってくれてる、そんな彼をいつまでも応援したくなりました。
今夜は何を読みましたか?
では、おやすみなさい。。。
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