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大人のオンナを覗いてみる?『恭一郎と七人の叔母』小路幸也(徳間書店)

恭一郎と七人の叔母

 

 いつもほんわか、小路幸也さんの作品。 物語の時代背景が昭和の終わりごろかな? ちょっと懐かしい感じです。

 

 家を継いだ母に、個性豊かな叔母たち。 歯科医の妻、骨董品屋の経営、教師にお水に画家。。。

 こんな個性豊かな叔母たちに囲まれてたら、さぞや強烈なオトコの子に成長したんだろうな。。。と思いきや。 恭一郎くん、なかなか素直な良い子に育ちましたね。

 「七人の叔母たち」のタイトルどおり、叔母たちの物語。 大人の女のことが描かれているわけで、結構えぐいことも書かれています。 女同士の争いもあるし、アダルトチックな描写もあるのですが。。 そこは小路マジック。 淡々とした描き方で、全体がほわんとした印象に仕上がっています。 読語の嫌味な感じが全くありません。

 ちょっと薄めのオブラートに包まれた「大人の女」たち。 ちょっとだけ「大人の女」を覗き見してみませんか?

 

 小路幸也 著書