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笑う千手観音、めっちゃ怖いです。。。「骸の爪」道尾秀介

こんばんは。 今日は何を読みましたか?

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ホラー作家の道尾が体験した、仏像の工房での出来事。

大口を開けて笑う千手観音、割れた頭から血を流す鴉枢沙摩(うずさま)明王像、暗闇で聞こえる囁き声。。。。 物語のはじめはフツーに怖いです!

仏像を彫る工房に、小説家の道尾が取材に訪れるところから物語は始まります。 辺鄙なところに工房があるので、宿坊に泊まらせてもらうことになるのですが、その夜から冒頭のような怪奇現象が始まります。 初っ端を、寝る前のスタンドだけの灯りで読んでいたので、コワイコワイ。。。。

真備(まきび)が登場してからはちょっと場が和んだというかなんと言うか。。。 そうなんですよね、これっ真備と凛も登場する物語だったんです。 途中まで気づかずに読んでました。 以前に「花と流れ星」 を読んだことがあって、ちょっと不思議な感覚の小説やったな、っていうのを思い出しました。。 真備の登場でちょっとコミカルな展開になってきたので、一気に読み進めることができました。

ただ、この物語の中心にあるのが「人間の欲」なので、少々(いや、かなり?)ドロドロした内容になってますけど。 火曜サスペンス劇場に登場しそうなストーリー展開ですね。 もしかしたらもうドラマ化されてるのかも?

骸。。いろいろなものに係っています。 ある地方の方なら、「あー、はいはい」って感じのものにまで。 何にかかっているのかは、物語の中盤辺りに書かれています。 ぜひ探してみてくださいね。

明日は何を読みますか? では、おやすみなさい。。。